オイルフィルターの交換時期と交換手順

皆さま、いつもお世話になっております。

シマムラオートの山崎です。

エンジンのオイルフィルターは交換していますか?エンジンオイルはこまめに交換していてもオイルフィルターは交換していない、もしくは車検の時だけ交換という方もけっこういるのでは?オイルフィルターの役割が分かれば交換せずにはいられないと思います。

オイルフィルターの役割

エンジン内部の汚れやゴミがエンジンオイルに混ざっています。このオイルに混ざったゴミをフィルターでろ過をしゴミを取っていきます。もしオイルフィルターが無いとオイル内のゴミはエンジン全体に回ってしまいオイルライン(オイルが通る道)を詰まらせてしまいます。オイルが循環しなくなったエンジンはオーバーヒートしてしまい壊れてしまいます。オイルフィルターは自動車にとって重要な役割をしています。

交換時期

オイルフィルターの交換時期は取り付け後、1年間または15,000kmを目安に交換が推奨されています。エンジンオイルが半年に1回の交換が推奨されていますのでオイルフィルターはエンジンオイル交換2回に1回のペースで交換するのが良いでしょう。オイル交換をしてもフィルター交換をしなければフィルターの中には古いオイルが若干残っています。そうすると古いオイルと新しいオイルが混ざってしまい本来のエンジンオイルの性能が発揮できません。ですので毎回フィルター交換をした方がエンジンには優しいと個人的には思っています。厳密に言うとフィルター交換をしたからって100%新しいオイルになるかと言われれば100%にはなりませんがフィルター交換をしないよりは純度の高いオイルになると思います。

交換方法

  1. まずは交換するフィルターがご自身の車に適合しているかを再確認してください。間違っていると再度買いに行かなくてはならなかったり、間違いに気づかずに取り付けてしまうとオイル漏れの原因になる事も。無理やり取り付けてねじ山が壊れてオイル漏れともなると最悪の場合エンジン交換になってしまいます。
  2. エンジン側ブラケット部から使用済みカードリッジオイルフィルタを取りはずしてください。この時にエンジンの中のオイルが出てきますので注意が必要です。エンジンが暖まっているとエンジンオイルは高温になっていますので浴びてしまうとやけどをする恐れがあります。必ずエンジンが冷めてから作業してください。
  3. 取付け前に、エンジン側シール面の汚れや異物をキレイにふき取ってください。古いガスケットが残っているままオイルフィルターを取り付けてしまうとオイル漏れの原因になります。
  4. 新しいフィルターのガスケットが溝に正しくはめ込まれていることを確認してください。(一部海外製の商品などは溝にしっかりとはめ込まれていない場合があります)確認できたらガスケット全周にエンジンオイルを塗ってください塗らないで締め付けてしまうとガスケットがねじ切れてしまう場合があります。
  5. フィルターは右回しで取り付け、エンジン側シール面にガスケットが接触してから既定のトルク(10~14N・M)で締め付けてください。ゆるいとオイル漏れの原因になります。逆にきついと次の交換の時に取り外すのが大変になります。
  6. 取り付け後オイルを注入し、3分間以上エンジンを掛けてからシール部のオイル漏れが無い事、およびオイル量を確認してください。取り付け直後は、各部にオイルが充填されていない為、急アクセル操作をしますとフィルターや各部の破損の原因になります。オイルがゆきわたるまでの3分間は絶対にアクセルの空ぶかしはしないでください。

まとめ

よくエンジンオイルは血液、オイルフィルターは腎臓に例えられます。しかしオイルフィルターはゴミは取っても腎臓と違い排出や分解ができません。なので定期的に交換することをおススメします。ちなみにオイルフィルターは別名オイルエレメントと呼ばれることがありますがこの2つは同じ物です。オイルフィルター(オイルエレメント)の正式名称は『OIL FILTER ELEMENT』なのでオイルフィルターでもオイルエレメントでもどちらでも好きな呼び方で呼んでください。『マック』と『マクド』の違いと一緒です。